SP+ HIGH SPEED:電動ゴーカートの効率が向上

きわめて高い回転数と連続運転 – これは、WITTENSTEIN の SP+ HIGH SPEED 減速機が最高の性能を発揮する条件です。これは、当社の遊星歯車減速機を用いて、より高い効率とパワーをサーキットにもたらすことに成功した、電動カートメーカーのRIMO社のスリルに満ちたプロジェクトで形になりました。ニュルブルクリンクのモータースポーツ複合施設で実施された走行試験を含めた第一回目のフィールドテストでは、それが空約束ではないことが証明されました。

課題:高速に対応できる減速機

課題:高速に対応できる減速機

モータースポーツにスピードのスリルは不可欠です。このスピード感に陶酔したいのであれば、屋内ゴーカートサーキットでリアルなレースの雰囲気を味わってみてください。そこでは、レジャーを楽しむドライバーが小さな四輪駆動車を操り、ギアに巨大な負荷をかけてスピードを競い合っています。ゴーカートのギアは狭いスペースに収める必要があり、また高回転数と高い破壊トルクに耐えられる設計であることも必須です。ケルンの北東に位置するザウアーラント地方を本拠地として、20 年にわたり電動カートの分野に携わってきたRIMO社が製造する電動カートのギアも、例外ではありません。製造部長のゲオルグ ロータース氏が、WITTENSTEIN を実地試験に招待してくれました。その試験で、SP+ HIGH SPEED 減速機は、いとも簡単にポールポジションを獲得しました。


顧客:RIMO GERMANY

顧客:RIMO GERMANY

RIMO Germany 社は、自社生産の能力を持つゴーカートメーカーです。RIMO のカートは世界中に輸出されています。製品ラインには、2.8 kW のモータ 2 基と独立作動式の後輪を装備した電動カートも含まれています。


ソリューション:カスタム設計のオールラウンダー

ソリューション:カスタム設計のオールラウンダー

SP+ HIGH SPEED 遊星歯車減速機は、個々のお客様の個別の要件に対応できる真のオールラウンダーです。RIMO の電動ゴーカートのディスクブレーキと車輪は、出力シャフトに直接取り付けられるため、WITTENSTEIN は専用のシャフトを開発する必要がありました。それと同時に、お客様が選択した減速機バージョンが高い回転数に対応できるように製造しました。WITTENSTEIN の減速機の定格入力回転数は 4500 rpm です。RIMOの減速機は、カートをジャッキアップして無負荷の状態とし、3 時間連続して 6300 rpm で試験を実施しました。


利点:より低温に、より遠くへ、より軽く

利点:より低温に、より遠くへ、より軽く

この硬度試験に立ち会ったロータース氏には、それ以上の説明は必要ありませんでした。「25 台の電動ゴーカートは、 必ずSP+ 減速機を使用して製造する」ロータース氏は、ニュルブルクリンクでの最終試験走行の前に既に同じことを述べていましたが、試験結果は、彼の第一印象を決定づけるものとなりました。「WITTENSTEIN の HIGH SPEED 減速機は、従来のオイル潤滑モデルより、温度上昇が約 20° 低い」と、ロータース氏は説明します。「これはギアとカートの両方にとって朗報だ」 SP+ HIGH SPEED の卓越した無負荷ランニングトルクは、バッテリの保護に効果的であり、もうひとつの利点となります。これにより、電動ゴーカートが 1 周するのに必要な電力が、大幅に削減されます。

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